この記事を読みに来てくださっているということは、『本質を見抜く力を鍛えたい!』…そんな悩みをかかえているのではないでしょうか?
そこで今回は、僕自身が様々な著書を読んだ上で学び、行動として実勢し、得たこと(方法)などをご紹介します。
ぶっちゃけ、本質を見抜く力。いわば、洞察力を身に付けるっていうのは、すっごい難しいことです。簡単なことではまずないですし、初めからできる人なんてたぶんいないと思います。
・・・じゃあ、本質を見抜く力を鍛えようものなら、何をすればいいんだ?
といったように、話の論点は上記の問いになってきます。
が、記事タイトルにもある通りその方法は至ってシンプルであり、『抽象化能力を伸ばすこと』によって本質を見抜く力は鍛えられます。
はい。こう思う人もいるはずです。
しかし、本質と抽象は切っても切り離せない。ある意味因果関係のような関係性なので、その理由も記事にて解説します。
僕自身まだまだ修行中ではありますが、今回記事にて解説する内容を理解し、そして実践したならば、あなたの洞察力は少しづつではあるものの飛躍するはずです!
著書の紹介
●この記事の信頼性
今回記事にて解説する内容は、決して主観的な意見ではなく、著書『自分のアタマで深く考える技術』から学んだことを実践し、自分の経験として得たことを踏まえて紹介しています。
興味のある方は、是非購入して読んでみてください!かなり有益な本だったので、ポチっても損はないはずです。
そもそも『抽象化』とは何か?
本質を見抜く力が今回のテーマなのに、いきなり『抽象化』という言葉が出てきて困惑している。←もしこういった方がいたら、この記事の内容がそもそも何いっているのやら状態になります。
そのため、まずは『抽象化とは何か?』というところから、掬い上げていきたいと思います。
一般的に『抽象化』は、物事を単純に表現したものと思われがち
質問:抽象化という言葉を聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?
・・・一般的に抽象化とは、具体性のない単純なもの。そうとらわれがちだそうです。
言ってしまえば…この『抽象化』という言葉。多くの人からあまりイメージをもたれていないってことですね。
でも、たしかにそう思う人が多いのも無理はないと思います。
実際に僕自身も、自分の考えたプランなどの提案を『抽象的すぎ!』と、教授に何度もダメだしされたことがあるので…。(笑)
けれども、記事の冒頭でも述べたように…この『抽象化と本質』は非常に重要な関係性です。
そのため、抽象化を誤解されている人のためにも以降で、抽象化について正しく理解できるように解説します。
抽象化は物事の本質的な部分を表現するもの
抽象化とは、思考における手法のひとつで、対象から注目すべき要素を重点的に抜き出して他は捨て去る方法である。反対に、ある要素を特に抜き出して、これを切り捨てる意味もあり、この用法については捨象という。従って、抽象と捨象は盾の両面といえる。
出典:Wikipedia
本来の抽象化とは、上記Wikipedia先生にも記載してある通り、物事の一側面を適当に選ぶことでじゃないです。
なぜなら、物事の最も特徴的な部分を抽出し本質的な部分を表現することだからです。
・・・では、具体例を示して、もう少しだけわかりやすく説明します。
まず、動物の象をイメージしてください。
そして、10秒ほど目を閉じて、象の特徴であったりをじっくりと見つけてください。
・・・
・・・
はい。どうですか?象にはどんな特徴がありましたか?
●長い鼻
●大きな体
●垂れた耳
人ぞれぞれ若干の違いはあるものの、おおまか上記3つのような特徴がイメージできたのではないでしょうか?
ここで話を戻しますが、今皆さんにやってもらったことが抽象化です。
つまり、先ほどの具体例でいう本質は『象』という生き物が、象であるということ。これは決して欠いてはならないこと。
しかし、象が象であると認識する上で、上記3つのような『長い鼻・デカい体』といった特徴は必要不可欠な要素。
よって、抽象化とは本質を浮かびあがらせる行為であり、そのモノに絶対に欠かすことのできない要素を見出すことであると言えるわけです。
― では、抽象化について大まか理解できたところで次の章に移ります。
本質を見抜く力と抽象化の関係性について
抽象化について理解できたのならば、次は関係性です。
― 本質と抽象
この2つがどういった関係性で、どういう風に影響を及ぼしあっているのか?
この章では、上記のことを詳しく解説していきます。
本質が『肉』だとすれば、抽象化は『骨組み』のようなもの
- 本質=肉
- 抽象化=骨組み
本質と抽象化。結論、この両者の関係性を『肉と骨』のようなものです。
骨があり、そこに肉がついている状態をイメージしてもらればOKです。
ただ、これだけばっさりとして感じだと・・・
こう疑問点が浮かぶオチが見え見えなので、理由を以降で解説します。
まずは骨の形成。肉は自ずとついてくる。
両者の関係性が肉と骨ということを前提に…
・本質がなぜ肉なのか?
・抽象化がなぜ骨組みなのか?
上記2点の理由を具体例を元に解説していきます。
人間の体をモデルとした話
人間には骨と肉。どちらも体に備わっています。
― その上で、人間の体で大事なものは『骨と肉』どちらだと思いますか?(※もちろん、どちらも大事ではあるが二択で選らぶ場合の話。)
答えとして、僕は骨だと思っています。
なぜなら、骨は土台であり、骨密度がスッカスカの骨組みにごりっごりの筋肉をつけようと思っても、たぶん無理でしょう。
体が耐えれなくて、たちまち崩れ落ちるはずです。
このことから言えるように、本質と抽象化はまさに肉と骨の関係性なんですよ。
つまり、本質ばかりを追い求め、『本質はなんだ~』『本質はどこにある~』と血眼になって見つけようとしても、ダメってことです。
例えばの話。僕たちが知らないことを勉強する際に、いきなり水の化学式は『H2O(本質)』と言われても、意味不明じゃないですか?
やっぱり、酸素と水素があって、それらが化学反応して・・・といった部分から知らないとダメなので。
抽象化能力を向上させると、生活にどういう変化が生まれるのか?
では、最後です。
― 結果
抽象化能力を伸ばすと、日常生活にどんな変化が起きるのか?
上記の内容について話でいきたいと思いますが、ここから話す内容は僕自身が経験としたことを踏まえての内容となっています。
僕自身、塾講師のアルバイトを一年ほどしており、そこでの経験から生徒の課題点を見出す際に抽象化を用いています。
構造的な視点になる
まず1つ目に、構造的な視点で物事を見たり、考えたりできるようになります。
簡単にですが、具体的にどのようなことができるようになったのか解説します。
僕自身、これまで抽象化の大切さに気付く前は…
・本質が前提にあり、抽象化は後付け
といった状態だったんですが、その根底をひっくり返すことにより、生活が変わりました。
これは一例ですが、僕は身体の悩みとして『ニキビへの悩み』が今でもあります。
けど、昔はニキビができたら、ニキビができたという事実(本質)だけに目を向け、できる要因となった要素に目を向けませんでした。
ただ構造的な視点で物事を捉えるようになり、何がどう悪くて結果に結びついたのか考えられるようになりました。
物事を俯瞰的に捉えれるようになる
続いて2つ目が、物事を俯瞰的に捉えれるようになります。
簡単にですが、こちらもどういうことか解説します。
物事を俯瞰的に捉えれるようになる。
これって、一言で言うならば…全体を見通すことができるってことです。
つまり、目の前の事象だけじゃなく、その事象を起こさせた要因まで見通せる。イメージとしては、サッカーの試合をスタジアムの真上から見下ろす感じです。
選手の視点だと、相手がどんなことをして点を入れたのか?目の前の事象だけしか捉えることはできないけど、観客としてスタジアムから見下ろせば相手がどんな作戦で点を取ったのっかわかる。
つまりこれが、物事を俯瞰的に捉えることです。
問題解決がしやすくなる
最後3つ目ですが、問題解決がしやすくなります。
簡単にですが、こちらもどういうことか具体例を用いて解説します。
僕自身、塾の講師としてアルバイトをしていると先ほどもチラッとお伝えしましたが、このことがこの3つ目では関係してきます。
塾で生徒に指導する以上、単に勉強を教えるだけじゃなく、生徒一人一人の課題点を見つけてあげる必要があると個人的には思っています。
そうした際に、生徒が問題を間違え、わからないと主張してきた時。本質はその問題がわからないという点にあります。
が、抽象化して考えれば、わからなくしている何らかの要因があるのでは?と目を向けることができ、結果的に問題の解決がしやすくなります。
まとめ:まずは自分の中で問いを持つことからはじめてみるべき
今回この記事では…
本質を見抜く力を鍛える方法!→結論:抽象化能力を伸ばすことにあり。
といった内容で話をしてきました。
ただ最後に、これは僕にも言えることなんですが、まずは『自分の中での問いをもつこと』がとっても重要だと思っています。
今回のお題でもある、『本質を見極める』という行為自体が哲学要素強めなので、まずは問いをもつことからだと思います。
じゃないと、そもそも抽象化なんてできませんし。
なので、まずは小さなことから進めて行き、徐々にステップアップしていく感じでいいと思います。
最後に、オススメの著書を紹介して記事を終わります。
著書の紹介
●あとがき
今回記事にて書いていることは、記事冒頭で紹介した著書とは別に、下記の『メモの魔力』という著書から学んだことを含まれています。
本書は抽象化について、具体的な実践法まで事細かく書かれています。
有名な本ではありますが、まだ読んだことない人は是非読んでみてほしいです。