※この記事は2020年8月14に更新したものです。ささっと読めば約3分で読みおわります。
── 『人は選択肢が多すぎると何も選ばなくなる。』
スーパーマーケットには商品があふれかえるほど並んでいます。お菓子、シリアル、肉、魚、野菜。私たちはスーパーでは何を買うにしても、おびただしい数の選択肢があるのが普通です。
小売店であれ、Webサイトであれ、選択可能な商品が少ないのと多いのとでは、明らかに多くの人が『選択肢が多い』方を好むはずです。
ただ、この選択肢が多すぎるというのはメリットもある反面、痛烈なデメリットがあることもコロンビア大学の研究によりわかっていますが…
それが【ジャムの法則】です。
今回は、コロンビア大学のビジネススクール特別講座で紹介された、『ジャムの法則』について解説していきます。
著書の紹介
本記事にて書かれている内容は、以下の書籍の内容から学んだことが含まれています。
仕事や人生に役立つ情報が満載なので、ポチってみて損はなしです。
ジャムの法則とは?
今回解説するジャムの法則が何なのかをざっと解説すると、コロンビア大学経営大学院教授行動科学者の【シーナ・アイエンガー氏】が選択に関する研究を行い、1995年に発表したものです。
この研究の目的は、『人は選択肢が多すぎると何も選ばなくなってしまう』という説を実証したものであり、大変興味深い研究データを得ています。
買い物客の多い高級料理店にブースを設け、店員のふりをし、ブース内のテーブルに並べる商品を途中で入れ替えた。
客が試食できるフルーツジャムを、前半には6種類、後半には24種類にして実験。
24種類と6種類のジャムを使ってわかった【ジャムの法則】
では、ここからはジャムの法則を立証すべく、実際に24種類と6種類のジャムを使ってわかった実証された実験結果を解説していきます。
来場客数
まず来場客数ですが、これは24種類のジャムをブースに並べた時の方が来場客数は多い結果となっています。
それぞれの具体的な内訳は下記。
- 24種類→通りかかった客の60%が立ち止まった。
- 6種類→通りかかった客の40%が立ち止まった。
この結果だけを見れば、ブースに並べる数は多い方が良さそうにも思えます。
ところが、そうでもないことが次に実験からわかっています。
最終的に試食した客の数
24種類並べた方が、試食する人の数も多くなるんじゃない?
↑
上記の実験結果だけを見れば、そう思いますよね?
でも、実際の実験結果は違い、並んでいる数が24種類であれ、6種類であれ、客が試食すたのは、そのうちのほんの数種類だけだったんです。
これは驚きですよね?
でも、これにも理由があるんです。なぜなら、人が一度に覚えていられることは3つか4つに過ぎません。選択の場合も同様に、人は選択肢があまりに多すぎると選べなくなってしまうんです。
選択肢が3つか4つあってはじめて、人はそこから選ぼうとするのです。
最終的に購入した客の数
じゃあ、結局購入した人の数が多いのはどっち?
ここまで来れば、最後に気になることは最終的にどちらの方が多く購入されらのかになります。
ただ、この結果も実に面白く、6種類をブースに並べた方が客の購入率が高いことがわかりました。
それぞれの具体的な内訳は下記。
- 24種類→購入した客は、わずか3%
- 6種類→購入した客は、31%
この最終的な結果から言えることをまとめると・・・
より多くの客が立ち止まるのは、24種類並べた方だが、実際に購入までする客が多いのは6種類。
人が際限なく選択肢を求める理由
ジャムの法則から多くのことがわかったことは事実です。
けれど、『選択肢が少ない方が購入する人の数が多い】という結果とは裏腹に、なぜ人は常に多くの選択肢を求めるのでしょうか?
その一つの鍵に、ドーパミンの放出量が関係してくるからです。
人は一般的にドーパミンがたくさん放出されると、快楽を感じる『ドーパミン効果』というものがあり、つまり選択肢が多いというのはそれだけ脳を刺激させるんです。
このことから過度な選択肢とは、情報量の多さに繋がり、この情報量の多さには中毒性があることがわかります。
なので、情報を求め続けるという行為をやめるのには、自分の決断に自信をもてるときだけということになります。
まとめ:ジャムの法則をもっと知りたい方へ
今回が『ジャムの法則』について解説してきました。
本記事では、さらっと解説しただけなので、もっと詳しく知りたいという方は上記の動画がオススメです!
本日は以上です。
それでは、また~